先日の東京インターナショナルオーディオショウのオルトフォンのブースでのお話。
入室した時には、オルトフォンの新しいスピーカー(鳴りっぷりが素晴らしい!)で、Pink Floydの名盤「THE DARK SIDE OF THE MOON」からチーンジャラジャラじゃなくて、「money」を鳴らしておるところでした。わあ、これはいいなあ!と思ったのですが、オルトフォンの社員の方?(いっつも前園さんと一緒に来ていた方)は、「私はこうガチャガチャしたのは苦手です。」とじゃあ掛けるなよ^^;とツッコミたくなるような事を言い放った後、「私は日本人なのでこういうのが好きです。」と言って八代亜紀の「舟歌」を掛けたのでした。「舟歌」が終わると、今度は次の様なことを訥々と話し出しました。

「機械をポン置きではいい音が出るわけがない。やはりスピーカーの置き方や角度を振ってみるなど、自分の好みの音に近づける工夫が大事だ。そうして自分なりの音が出た!と思った時に、今度は人や仲間内の評価が気になる。そこで人の言うことに惑わされないように自分をしっかり持つことが更に大事なんです。色々言われがちだけれども、ドンシャリが好きならドンシャリで聴けばいい。身銭切って買った機械です。自分の好きな音で聴けばいい。大体ドンシャリは気持ちがいいんです。」

非常に示唆に富んでいるとは思いましたが、この方、何かあったのかなあ。^^;

演歌を掛けたブースは多分ここだけ。ウチの親父もタンノイで八代亜紀の「漁火恋歌」を聴いていたのを思い出しました。