三国志史上最大の激戦”赤壁の戦い”を描いた映画「レッドクリフPart I」を観てきました。この映画、赤壁の戦いを描いたと言いつつも、Part Iとあるように今回は蜀と呉が同盟を組むまでを描き、いよいよ赤壁の戦いへ!という直前で終わってしまいます。つまり約三時間という長尺での前フリな訳です。ですがジョン・ウーお得意のケレン味たっぷりな演出のおかげで、長さを忘れて映画に没頭することが出来ました。ストーリーの方は、私の様なさほど三国志に詳しくない者でも知っているようなエピソードをかなり盛大に落としてあります。前フリ部分で終わったにもかかわらず、アクションシーンのおかげで私は見ごたえのあるスペクタクル映画だと思いましたが、フリークの方はこの辺がひっかかってあんまり好意的に観ることはできないかもしれないですね。私ぁ全然気にならなかったので、Part ?が待ち遠しいです。

・・・と映画は楽しめましたが、実は何か違和感が残りました。何だろうと思いましたが、私の三国志のイメージって、あの傑作マンガ「蒼天航路」で出来ちゃっているのですね。ですので、曹操は非常に進歩的で颯爽とした男のはずという想いがあって、この映画の曹操はどうにも野暮たかったです。孫権もなんかも線が細いですしね。マンガを上回っているのは、周瑜の奥方でしょうか。リン・チーリンという女優さんが素晴らしくキレイでした。この人を観るだけでも価値はあったなあ。^^